自動車事故※1の6割以上
これら4つの事故が占めてます。

追突事故バック時の事故出合い頭事故右左折時の事故
※1 三井住友海上社自動車保険において、自動車の運転に関して保険金をお支払いした事故。

🤞事故防止のポイント

追突事故を防止するために

自動車事故の15.6

主な原因:脇見運転・動静不注視※2 等

車の追突事故
  • 前の車の不意な減速・停止を予測しながら運転。
  • 低速で走行中であっても、しっかり集中。
  • 余裕を持った車間距離を確保。
特に注意する場所直線道路・交差点
バック時の事故を防止するために

自動車事故の16.4

主な原因:安全不確認 等

車のバック時の事故
  • ミラーやバックモニターだけに頼らず、目視で安全確認。
  • 見えないときは、いったん下車して安全確認。
  • ゆっくりと歩くくらいの速度でバック。
特に注意する場所駐車場
出合い頭事故を防止するために

自動車事故の15.9

主な原因:安全不確認・一時不停止  等

車対車の出合い頭の事故
  • 一時停止の道路標識がある交差点では、完全に車輪を止めて、左右の安全を確認。
  • 住宅街では自転車・歩行者の飛び出しに注意。
特に注意する場所信号がない交差点
右左折時の事故を防止するために

自動車事故の12.3

主な原因:安全不確認・動静不注視※2 等

  • 右折時は、対向車の陰に隠れた危険を予測。
  • 左折時は、車両の死角を意識し、左後方の巻き込みに注意。
  • 横断歩道上の歩行者・自転車にも十分に注意。
特に注意する場所市街地の交差点

※2 動静不注視とは、相手の存在を発見していたが、危険はないと判断し、その動静の注視を怠ったことをいいます。

自動車事故の統計をみると、若年層の交通事故件数は全年齢層と比較して約1.8倍と高い水準にあります。(注)また、若年者事故の半分以上は、
脇見運転・漫然運転動静不注視運転操作不適によって発生しています。それぞれ具体例と対策を確認し、事故防止・安全運転につなげましょう。

年齢層別免許保有者10万人当たりの
交通事故件数(注)

次に該当する方は特に注意!

  • 運転免許証を取得して間もない
  • 日頃から疲労を感じている
  • 勤務の都合で不慣れな土地で運転する必要がある
  • 自分が事故に遭うことはないと思う

🤞事故の具体例とその対策

1 脇見・漫然運転 「運転に集中していないことによる事故」

若年者ドライバー事故の32.5(注)

ナビ・テレビを脇見中に追突事故

具体例

  • 外の景色やカーナビを見ていたら、前の車両に追突した。
  • 考えごとをしていたら 、右折時に歩行者に気づくのが遅れ、接触した。  等

対策

運転に集中しないと事故を起こす危険が高まります。

  • スマートフォンやカーナビの操作等は、必ず安全な場所に停車して行いましょう 。
  • 運転中は運転に集中し、慣れた道であっても必ず安全確認をしましょう。
2 動静不注視 「相手の状況 ( 危険 ) を軽視したことによる事故」

若年者ドライバー事故の13.8(注)

まだ大丈夫だろう

具体例

  • 交差点で右折をする際 、対向車が来ていたが、まだ距離があると思い右折したら、対向車と衝突した。
  • 追い越し時、前方車両のスピードが思ったより速く、自車の後方部分が接触した。 等

対策

思い込み運転が事故につながるケースがあります。

  • 「相手が止まってくれるだろう」、「先に行けるだろう」といった思い込み運転は行わないようにし、相手の動きや状況を正確に把握して運転しましょう。
3 運転操作不適 「運転操作誤りによる事故」

若年者ドライバー事故の8.1(注)

ハンドル操作を誤り対向車と衝突

具体例

  • スピードを出してカーブに進入したら、カーブを曲がり切れずにセンターラインを越えてしまい、対向車と正面衝突した。
  • 雨天時に急ブレーキをかけたら、スリップを起こし前方車両に衝突した。 等

対策

運転操作の誤りは、重大な事故を引き起こす可能性があります。

  • 運転に自信がある場合でも無理をせず、速度を落として運転しましょう。
  • 雪道や凍結路面、濡れた路面では、急ブレーキ・急発進はやめましょう。

(注)警察庁交通局「平成29年中の交通事故の発生状況」より算出(若年層:20~24才)

夕暮時や夜間は、周囲の状況が見えづらいため、人身事故を引き起こす可能性が高まります。夕暮時や夜間の危険を認識し、安全運転につなげましょう。

夜間の死亡事故率は昼間の約3倍

平成26年中の死亡事故率

夜間と昼間の死亡事故率
※警察庁 平成26年中の交通事故の発生状況より

🤞注意すべきポイントと対策

1 見えにくい 「スピードを抑えた運転を心がけましょう」
夜間の運転

ポイント

  • 街灯やヘッドライトの照らす範囲には限りがあるため、昼間に比べ危険の発見は遅れがちです
  • また、黒っぽい服装の歩行者や無灯火走行の自転車などは、特に認識が困難です。

対策

  • スピードを抑えて走行するとともに、前走車や対向車がない時はヘッドライトを上向きにし 、歩行者等を早めに発見しましょう。
  • 左折する時は、十分に減速し、ヘッドライトが当たっていない場所にも十分に目を向けて、しっかりと安全確認を行いましょう 。
2 注意力の低下 「意識的な安全確認を心がけましょう」
あくびをしながら運転

ポイント

  • 夜間は注意力が低下し、安全確認を怠りがちです。
  • また、黒っぽい服装の歩行者や無灯火走行の自転車などは、特に認識が困難です。

対策

  • 通りなれた道でも、「交差点ではしっかり止まり左右を見る」など意識的に安全確認を行いましょう。
  • 昼間よりもスピードを抑えて走行するとともに、疲労・眠気を感じたら、休憩・仮眠をとり漫然運転・居眠り運転を防止しましょう。
3 相手が気づいていない 「防衛運転を心がけましょう」
夜間の泥酔した歩行者

ポイント

  • 夕暮れ時にライトを点灯しないのは、危険の発見が遅れるだけでなく、相手からも認識されにくく危険です。
  • お酒に酔った歩行者などは、不意に道路に飛び出してくるおそれもあります。

対策

  • 相手から気づいてもらいやすいよう、夕暮れ時は早めにライトを点灯しましょう。
  • 車に気づいていない歩行者等の存在を意識し、ヘッドライトの照射範囲内で停止できる速度*で走行しましょう。
    *下向きヘッドライトで時速50キロ以下。

雨天時は路面が滑りやすく、視界も悪くなるなど車の運転には悪条件が重なります。雨天時の危険を認識し、安全運転につなげましょう。

雨天時の事故率は晴天時の約5倍

1時間あたり交通事故発生件数

雨天時と晴天時の交通事故発生件数
※首都高速道路株式会社データ(平成27年度)より

🤞注意すべきポイント対策

1 停まりにくい 「スピードを抑えた運転を心がけましょう」
雨天時は車のブレーキがきかない

ポイント

  • 雨天時の路面は滑りやすく、乾燥した時よりも車の停止距離が長くなります。
  • 雨の降り始めは、特に滑りやすいので注意が必要です。(道路上の泥やほこりが雨に混じって、油を引いたような状態になります。)

対策

  • スピードを抑え、車間距離を十分に確保しましょう。
  • 「追越」はスピードの出し過ぎにつながりやすいので、避けましょう。
2 視界が悪い 「安全確認をしっかりと行いましょう」
雨天時は車の視界が悪い

ポイント

  • 雨天時は視界が悪いため、危険の発見も遅れやすくなります。
  • 側方や後方はガラスやサイドミラーについた水滴で特に見えにくいため、安全確認が不十分になりがちです。

対策

  • スピードを抑えるとともに、早めのライト点灯などで、早期に危険を発見し、事故を防ぎましょう。
  • バック時は、慎重に後方を確認し、いつでも停止できる速度で運転しましょう。
3 危険な行動に遭遇する 「歩行者や自転車の動きに注意しましょう」
雨天時の車の運転は危険に遭遇

ポイント

  • 雨天時の歩行者や自転車は、早く目的地へ行こうと急ぎがちです。また、傘をさすことで視界が狭くなり、車に気づかないことがあります。そのため、安全確認が不十分なまま道路を横断するなどの危険な行動が増えます。

対策

  • 歩行者や自転車が車に気付いていないと考え、慎重な運転を心がけましょう。
  • ライトを積極的に点灯し、自車の存在を知らせましょう。

降雪時は、積雪や路面凍結など車の運転にとって危険な条件が重なります。積雪路や凍結路の危険をあらかじめ認識し、安全運転につなげましょう。また、代替交通機関の利用等も検討しましょう。

雪に不慣れな地域で降雪となった場合の事故率は、約5倍
降雪翌日の事故率も約2倍であり注意が必要
※ 三井住友海上社自動車保険の事故データより算出

🤞注意すべきポイント対策

1 滑りやすいので、スピードを抑え、車間距離を確保しましょう!!
雪道で滑る車

ポイント

  • 積雪路や凍結路は大変滑りやすいため、追突事故などが発生しやすくなります。
  • 急ブレーキやカーブ途中でのブレーキなどはスリップするおそれがあり、大変危険です。
  • また、凍結路は見分けにくく、スリップして初めて気付くことも少なくありません。

対策

  • 積雪路や凍結路を運転する場合、必ずタイヤチェーン等を装着しましょう。
  • スピードを抑え、車間距離を十分に確保しましょう。
  • 「深夜から早朝」「橋の上・トンネル出入口」「日の当たらない場所」面が凍結しやすい時間帯や場所では特に慎重な運転を心がけましょう。
2 「歩行者との接触」や「もらい事故」に注意しましょう!!
雪道での車のもらい事故

ポイント

  • 積雪路では歩行者の歩く速度も遅く、また、雪道に足をとられて転倒することもあります。
  • 雪に不慣れな地域では冬タイヤを装着していない車も多いため、「もらい事故」に遭う可能性があります。
  • 他の車が「止まれず」「曲がれず」に停止線やセンターラインをオーバーしてくることもあります。

対策

  • 前方を歩行者が横断しているときは、十分にスピードを落としましょう。
  • 「急な積雪でノーマルタイヤしか用意がない」「雪道の運転に自信がない」といった場合には、代替交通機関の利用等を検討しましょう。